季節に則って、という訳でもないのですが、最近よく図書館に足を運んでいます。
現在、実家にのんびりと帰省中でして。勝手知ったる他人の家ならぬ、勝手知ったる郷里の中、といった感じでしょうか。時間が空くと、どうしても外に足を運びたくなるんです。
で、まあ図書を借りる訳で。
一度に五冊とか、それくらいですかね。あんまり多く借り過ぎると、読むペースは遅い人間ですので読み切れず、泣く泣く返却期日に返しに行く。お恥ずかしいながら、そういうこともありますので。
先だって、北方謙三氏の『三国志』を一通り読み終えたので、今度は夢枕獏氏の『陰陽師』に手を出しているところです。どちらも、それぞれに面白い、本当に面白い。
涼しい風が吹く中で、ゆったりと本を読み耽る。
こうして見ると、不思議と贅沢に思えるのだから、あら不思議。
という訳で、地霊殿が夏コミにて販売されました。
委託販売は約一ヶ月先の、九月中頃になるそうです、楽しみ。
ネット上でも、色々と情報が出ています。
私はネタバレなどはあまり気にしない性質なので、キャラのイラストや裏設定なんかはすぐに確認しました。
今回も、一癖も二癖もありそうな子ばかりですね。
ただ、弾幕のネタバレだけは、今回は回避するつもり。
SSやスペカ名は兎も角、動画関係には注意を払います。どんな面白弾幕が出て来て、どうやってそれを避けるとかボムるのか、今からワクワクしてきますね。
そんな新鮮な心を、今年は大切にしたいと思います。
嗚呼、九月中頃か、楽しみだなぁ。
時代で言うのなら、江戸時代、になるのかな。
映画村とか時代劇とか、そんな感じの街並みの中に居るんですよ。たぶん、そこに住んでいるんでしょうね。
で、まあ周りにも知り合いが何人か居る訳で、それなりに楽しく暮らしていると。
不意に、違和感を覚えまして。
その街では無い、全然違う景色の中に、これまた良く見知った人が居る。好きな、恋人みたいな関係にあたる人、なのかな。何故だか分からないけど、声も知ってて連絡だって不都合ながらも度々出来ていた。
だから、その人に会いに行くかーその場所に行くかー、といった漠然な気持ちで、そこを目指す。それはこの街の〝外〟にあるんだと、これまた不思議と理解出来ている。
途中、とは言っても振り返れば、割りとすぐだったんですけどね。
出るまでの間に、その街が〝外〟から言えば、所謂〝テーマパーク〟みたいな物なんだと分かる。架空の、建物は木造りのそれこそ江戸時代みたいな古風なものなのに、部屋の隅にはエアコンがしっかり備わっていたりする、そんな場所なんだと分かっちゃうんですね。
で、そうやって巡り歩く内に、現代風の、少しばかり草臥れて色褪せたコンクリート色の住宅街が、見えたんです。丁度、そんなに大きくも無くて有名でもない〝テーマパーク〟なんかから、五分ほど歩いた位置にありそうな街並み。
私は、木造りの建物からその場所へと、石畳からコンクリートへと、進み出たんです。
あ、もう戻れない、なぁ。
不自然に思うまでも無く、そんな考えが浮かびまして。
振り向くと、さっきまで居た木造りの建物の中には、見知った顔が何人も居る。暑い夏ですからね、その建物は飲食店ぽかったですし、たぶん、ざる蕎麦でも注文して皆で食べる算段なのでしょう。
距離は近いはずなのに、誰もこっちを見ていない。
気付いてすらない。
少しだけ。
ほんの少しだけ、寂しく、切なく、哀しくなりながら。
私は、住宅街へと向き直り、歩いて行ったんですねー。
起きた瞬間には、あれほど強烈だった夢なのに、今ではこれだけを思い出すのも必死です。
というか、この後にも色々とあったんですけどね。結局、探し人にはどうやっても会えず、それこそ、その人の住まう場所への道に間違いは無いはずなのに、辿り着けなくて。そうして結局は、またその街に、戻れないと思ったあの街に、〝外〟から戻って行って……
夢というのは、展開が本当にぐでぐで。その癖、要所要所が非現実的だから、どうにも記憶から漏れ出てしまう部分が多い、ような気がします。まあ、面白いから良いんですけど。
久々の夢が、こういった味のある夢で、嬉しかったという話でした。
ちなみにこの時は、睡眠時間が恐ろしいことになってました。
十二時間睡眠は駄目だろう、十二時間睡眠は、やっぱり駄目だろう、俺。